小学校教師のモンスターペアレント対策

モンスターペアレントの起こす問題

 

モンスターペアレントの自己中心的な点は、文句を言う時は消費者のような立場で学校の指導を勝手にサービスに置き換えて、その不足に対して不満をぶつけることで、いざ学校側が問題児に対して厳正な処分を下そうとすると、子供の未熟さを理由に情状酌量を要求してきます。

 

こうした理屈が基本にあるので、それがエスカレートすることで何でも観でも文句を言ってくるようになるのですが、こうしたモンスターペアレントが1人でもいることで、教職員の労力はかなり奪われることになり、その文句の影響が大きい場合には学校教材が使えなくなったり、クラブ活動が休止になったり、生活指導のルールまで変えざるを得ないこともあるのです。

 

以前行われたアンケートによると、小学校では約25%が深刻であると回答し、約52%がやや深刻だということで、全体では80%近くの小学校でモンスターペアレントによる影響が出ているということになります。

 

家庭の経済的理由で給食費を滞納している子供がいると知れば、その子供には給食を食べさせるなとか、それなら自分の所も払うのを止めるなどと言ったり、もっとひどい例では、子供が寝坊をして遅刻したのは、朝連絡をしてくれない教師のせいだという保護者もあったりで、こうなると誰が考えても常識からは逸脱した行動だといえます。

 

又、教師がこの影響でノイローゼになるケースが急増しており、自殺に追い込まれてしまった人もいるのです。