小学校教師のモンスターペアレント対策

モンスターペアレント対応の基本

 

モンスターペアレントの5つのタイプを前述しましたが、単にマニュアルだけに頼るのでは解決しないことも多くあることでしょう。こうした現在の背景には人間同士の付き合いに関する希薄さがあるとも述べましたが、教師の側としても、多くの保護者は普段は社会生活を営んでいるいわゆる普通の社会人であり、常識も持ち合わせているはずです。

 

では何が彼らをモンスターにしてしまっているのか、その原因については正面から向き合う姿勢が必要だと思います。常に誠心誠意つき合えとまではいわなくても、相手の側に立ってものを考える懐の深さが求められるのではないでしょうか。

 

具体的な行動の心得は、相手とマメに会う、問題が起きたら先手を打つ(受け身にならない)、問題については徹底的に調べておく、相手の主張はまずは最後まで聞く、相手との会話は穏やかに行う、という点で、特にまずいのは、問題に対して受け身で、しかもとりあえず電話で済ますような場合です。

 

子供が学校で問題児となった時は、単純にその現象を伝えるのではなく、その子供のことを心配してまるで親の立場であるかのような観点で知らせるようにするのも方法です。こういう立場から話をされれば、保護者として悪い気が起こるはずがありません。

 

しかし、相手が一方的に苦情を言ってくる場合もあります。そんな時はまず肯定して全てを聞くようにして相手の苦情の全てを引きだすことが先決です。

 

こうした正面から向き合う姿勢が原因を解明してくれるはずです。悩んで逃げ腰になる前に、こうした思い切った気持ちの切り替えをすることが重要となってくるでしょう。